Q.鼻づまりの原因だったアデノイド肥大ってなに?

喉の奥にあるリンパ組織が大きくなることで呼吸がしづらくなる症状です。

身体を外敵から守ってくれる

喉のなかにはたくさんのリンパ組織があり、特に固まってあるところを扁桃と呼びます。
一般的に「扁桃腺が腫れた」といわれている部分は、口蓋垂(のどちんこ)の両脇にあります。このほかに、舌の付け根や、耳管のまわりにも扁桃は存在しています。そして、のどの上あたりにある扁桃をアデノイドと呼ぶのです。

これらは身体の重要な防御システムになっています。そして、このアデノイドは皆子どもの頃は大きいのが特徴です。3~7歳で最も大きくなり、その後12歳以降は役目を終えて次第に小さくなります。そして思春期にはほぼ消失するのです。

肥大によって起きる症状

しかし、アデノイドが大きくなる過程で、極端に肥大する場合、鼻を後ろの方から塞いでしまいます。さらに、アデノイドが大きいお子さまはのどのおくにある扁桃腺も大きいので、鼻からの空気はアデノイドに、口からの空気は扁桃腺に塞がれてしまうのです。

これは、ときによって睡眠時無呼吸症候群を引き起こします。呼吸をしづらくさせるということは、呼吸が不十分である為、胸郭の発育にも影響することがあります。すると、鳩胸や漏斗胸になってしまうこともあります。

また、意外なところでは顔つきが変化する場合があります。鼻からの呼吸が苦しくなる為、子どもは口を開けて呼吸を補います。これを続けることで、いつも口を開けている独特の「アデノイド顔貌」という顔つきになります。歯並びも悪くなり、顔の筋肉の緊張もなくなってしまいます。

さらに、空気が足りない為、苦しさから動くのをめんどうくさがるようになります。運動もせずごろごろしていることが多く、酸素不足で集中力にも問題が起きてしまうこともあります。

アデノイドが大きい子どもの特徴

アデノイドが肥大しているお子さまの特徴として、まず「いびき」があります。日常的な鼻づまりに加えて、眠るときに大人と同じくらいの大きさのいびきをすることが特徴です。

アデノイドの治療法

アデノイドはだんだん小さくなるものですが、顔つきの変化が気になったり、あまりにいびきや鼻づまりがひどい場合は手術をおすすめします。アデノイドは投薬治療がない為、手術で切除することしかできません。しかし、この手術は出血以外の危険性はほとんどなく、手術自体も全身麻酔をして1時間程度で済みます。
手術を行うといびき、口呼吸は数日で改善しますので、お子さまのいびき、口呼吸が心配なお母さまは一度病院を受診されてはいかがでしょうか。

 
 

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