軽度であれば1週間ほどで治すことができます。
しかし、放置していると最悪の場合は手術を行い、日常復帰に1~2週間ほどかかることもあります。
急性副鼻腔炎の場合
風邪のひき始めはくしゃみやサラサラとした鼻水が出てきます。軽いものはその後治っていきますが、その後鼻水が粘り気を持ち、黄色や緑色に変色する場合もあります。風邪が治った後、くしゃみや喉の痛みといった症状はなくなったのに、ドロッとした鼻水がいつまでも出ている。そして、おでこやほっぺに重い痛みを感じているときは、風邪から急性副鼻腔炎に進行している証拠です。
急性副鼻腔炎は、直接患部に薬を噴霧吸入するといった局所治療と、薬を飲む投薬治療の両方から治療ができます。これらの治療を行うことで早ければ1週間程で治すことができます。
慢性副鼻腔炎の場合
急性副鼻腔炎を放置することでこの症状に移行してしまうことがあります。俗にいう「蓄膿症」です。これは慢性的に粘り気のある汚い鼻水が出ている状態で、さらに進んでいくと聞こえが悪くなるといった耳のトラブルや、ひどい場合には顔の骨格にも影響を与え、顔つきが変わってしまうことさえあります。
大人の場合、蓄膿症の手術を行ったというのをときどき聞くことがあります。では、子供にも蓄膿症の手術を行うことは可能なのでしょうか?
答えはNOです。
蓄膿症の手術の主流となっているのは、歯茎を切り、頬の内側の粘膜を持ち上げて、上顎洞と呼ばれる副鼻腔の中でも1番大きい部分を綺麗にするというものです。その過程で、鼻の骨にノミで孔を開けるというものがあります。大人になる前に、こういった手術を行ってしまうと、顔の発育に影響がでてしまいます。目安ではありますが、15歳くらいになると大人の骨格へと成長している為、それまで蓄膿症の手術は我慢することになります。
それまでの間は病院に週に2~3回ほど通って鼻の中を綺麗にしてもらう必要があります。病院に通うのが難しい場合はメルシーポットやスマイルキュート、ベビースマイルなどの電動鼻水吸引器の購入をおすすめします。
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お子さまが蓄膿症になってしまうと、長期間根気よく治療を行う必要があります。もちろん、成長の過程で免疫がつき、手術をする前に症状が良くなる場合もあります。しかし、場合によっては大人になっても症状が緩和しない場合もある為、その場合は手術を受けることになるかもしれません。
中耳炎と同じく、副鼻腔炎もまた、長期間の放置によって慢性化する病気である為、鼻水が止まらないようであれば、早めに病院を受診しましょう。ご家庭でもこまめに鼻吸い器を使って鼻水を吸引して鼻腔内を清潔に保ってあげましょう。